小林農園の日々

3年ぶりの御船祭り

気がつくと、もう10月。
秋も深まってきました。安曇野の秋のシーンのひとつに、穂高神社の例大祭があります。

毎年9月26日(宵祭り(前夜祭))、27日(本祭)に行われ、海人族「安曇族」のいい伝えのある穂高神社に海の神・穂高見命(ホタカミノミコト)が祀られている由来から、地元地区では、神輿の代わりに御船を作り献納するもので、黄金色の稲穂が揺れる農道を、船に乗った子どもの「お囃子連」によるお囃子奏楽により、地元の子どもも大人も加わって御船を曳行する姿は、安曇野の秋の風物詩ともいえます。

この2年間、コロナ禍のため、製作もお囃子も中止となりました。今年はどうするか、地元地区でも何度も議論を重ね、さまざまな意見がありましたが、現役世代や子どもたちの御船作り技術やお囃子を継承するために、今年は活動したいという意見が尊重され、感染拡大に細心の注意を払って、準備が始まったのは7月下旬でした。

それぞれがそれぞれの役割の中で準備を進め、私は船の製作には関わらなかったものの、氏子総代として、地区住民の方から製作費用の寄付を募るなどして、例大祭を迎えました。まだ感染警戒レベルが高いのだから何でやるのかというご意見も当然ありましたが、文化の継承ということでご案内して、好意的に協力頂いた方が多かったことには感謝します。

規模は大きく縮小し、街中の船の曳行は取りやめ、大人船(船に大小ある)は製作せず、ぶつかりもやめ、、という形でありましたが、何とか実現できたことは嬉しく思いました。

正解かないので難しいものではありますが、つなげるものはつなげる、やめるものはやめる、と、工夫をしながらも、地域の文化が継承ができるといいなと、今後そういう局面は増えるだろうと感じます。

次男も、3年越しに子どもお囃子連に初参加し、フェイスシールドをしながら、篠笛に取り組みました。少し、たくましくなった気がします。

#安曇野
#御船祭り