小林農園の日々

パリテカフェ@信州vol.5開催しました

8/7(日)、パリテカフェ@信州vol.5
新知事への要望「長野県!もっと○○だったら良いのに!」~自分らしく生きやすい長野県を考えよう~
をオンラインで開催しました。

オンライン参加と事務局・若干名の会場参加(長野市JAビル)、合わせて約30名の方にご参加いただきました。

今回は、上智大学教授の三浦まり先生にご講義頂きました。
具体的な数字から課題の分析、変化をおこすため
何をしたらよいか、等々、大変勉強になりました。
三浦まり先生、ありがとうございました。

【第一部 講演】
「変化を起こせ!ジェンダーギャップ指数116位の日本に必要なことは」
上智大学 三浦まり教授

〇日本のジェンダーギャップ指数・日本の状況
2022年146ヶ国中116位。政治分野139位、経済分野121位と政治・経済分野の低迷が極めて顕著で、主要国のみならず世界でも最下位レベル。
世界を見ると20年前はほとんど差はなかったが、他国がジェンダーギャップ解消に取り組んだ結果、変わらない日本だけが取り残された。
本気で取り組み始めてから15年~20年かかる。ようやく日本も取り組みが始まったところ。

〇都道府県版ジェンダーギャップ指数からみた長野県
政治・教育・行政・教育の4分野からの詳細な分析についてお聞きしました。
47都道府県のうち、2022年長野県は政治21位、教育21位、行政20位、経済32位。とくに市町村レベルでは管理職や審議会に女性が少ないのが課題。しかし、議会には女性議員が一定数いることは強み。政治分野から行政への働きかけが期待される。

〇長野県の課題は「意思決定における女性の少なさ」
フルタイムの男女賃金格差(37位)、女性社長が少ない(41位)、民間企業の女性管理職が少ない(38位)、小学校の女性校長が少ない(35位)、自治体の女性管理職が少ない(県38位、市町村44位)、女性の国会議員が少ない(32位)など、思い当たることばかりでした。。

〇日本がジェンダーギャップを放置し続けた結果は•••
多様性の実現に失敗しているのみならず、経済成長の停滞、産業界・教育界においてイノベーションを生み出せない、DXの遅れ、少子化•コロナ対応の不手際、ジェンダー平等の法基盤の弱さ等、
多くの課題となって残されている。

〇変化を起こすためには
身の回りのジェンダーに関する違和感に声をあげる、ジェンダーギャップを可視化する、ミラーリングしてみる、特権を意識する、壁を壊す、気づきをつなげて声をあげる→政治にとどけて具体的な改善へ

【第二部 ブレイクアウトルーム(グループ)に分かれて意見交流】
講演を受けて、日ごろ感じているモヤモヤ・イライラ・疑問や悩みを出し合い、「長野県!もっと○○だったら良いのに!」のアイディアを語り合いました。
各グループとも盛り上がり、予定時間では足りないほどでした😊

【第三部 全体交流・まとめ】
グループごとに発表し、全体交流として共有しました。
・女性の創業支援をしてほしい
・出産でキャリアを諦めることがないようにしてほしい
・長野県のジェンダー意識を、言葉遣いも見直して家庭から変える
・幼い時から自分の意見を発信できる環境にする
・管理職、組織の在り方を見直して女性管理職を増やす
・長野県の強み、らしさがほしい
・何度でもチャレンジできる長野県にしてほしい
など、ここには書ききれないほどたくさんのご意見がありました。

三浦まり先生が全体を通して、改めて「つながる場」をもち、声をあげていくことが大事では、とまとめてくださいました。

グループワークで出し切れなかったご意見も、アンケートにも記入していただき、後日要望としてまとめ、知事に直接要望する場を設けたいと思います。

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました‼️

パリテカフェ@信州では、今後も皆さんがつながり語り合える場をつくり、さまざまな課題を具体的に解決していけるような活動を展開したいと思います。

これからもパリテカフェ@信州を宜しくお願い致します🙇‍♀️

第三部のまとめを可視化した、ファシリテーショングラフィック