小林農園の日々

「あづみ野ランド」のプール施設を含めた改修と良好な維持・運営を求める陳情書

3月8日、委員長を務める総務環境委員会で、あづみ野ランドに関する陳情書を審議しました。委員採択で賛否同数となり、委員長決裁で採択となりました。

陳情は、穂高広域施設組合が運営する穂高クリーンセンターの余熱利用施設である「あづみ野ランド」の改修に関するもので。建設後25年が経ち大規模改修をするに当たって「地元の意向を反映した」とされる改修方針は「お風呂を残してプールは無くす」というものでしたが、この度の陳情は、1200筆の署名を携え、あづみ野ランドのプールを残した形での改修を希望するというものでした。

最終的に採択と判断したのは、「地元の意向を反映した」とされる経緯に疑問を抱いたためです。
以前から、地元区の方々から「プールを残してほしい」「知らないうちに決められてしまった」という声は私のところにも届いておりました。また穂高広域施設組合において、改修の方向性を検討するために立ち上げた諮問機関である「あづみ野ランド施設運営検討委員会」による、地元の意向をまとめたとされる検討結果にも、「(施設改修及び運営について)関係者への丁寧な説明を行いながら検討を進めることを強く要望いたします」とあり、2月に行われた組合議会の質疑で、地元区の住民の方々の意向をどのように確認したかを質問したところ、アンケートや説明会などの方法は採られていないとのことでした。
住民合意のプロセスは不透明と言わざるを得ません。

元々、あづみ野ランドは、ごみ焼却場という「迷惑施設」の建設を受け入れた地元への「補償」として建設されました。この、迷惑施設の補償、という建付けから、年間7000万円、累積では15億円を超える赤字が何ら手を打たれないまま垂れ流しとなっていました。このことは、安曇野市議会でも問題視され、しばしば取り上げられてきましたが、組合の管理者であった前市長は、「組合が決めることだから市がどうこうできることではない」という姿勢に終始する一方、組合議会には議会運営を決める「議会運営委員会」がなく、結果的に理事者=管理者の言いなりになるしかない、という矛盾だらけでした。

これは、当地域のごみ処理政策において大変問題があるということです。去る2月18日の組合議会では、あづみ野ランド改修案が提示されましたが、事前に十分な調査や検討をする機会は与えられず、そのまま詳細設計の費用が盛り込まれた予算案の賛否を決めざるを得ない状況でした。つまり、お飾りの議会ということです。私は組合議会においても、十分な審議が行われるように、議会運営委員会を設置し、議会での審議がきちんとできるよう改善すべきと思います。

こうした経緯から、現在の管理者である太田市長には、陳情にある市民の声を受け止めていただき、改修計画の再検討、住民や利用者への丁寧な説明を求めたいと思い、委員会採択に至ったものです。
広く市民の皆さまのご意見を頂ければと思いますので、よろしくお願いいたします。