大分県竹田市の竹楽(ちくらく)
大分県竹田市の竹楽(ちくらく)に視察に行ってきました。350年前に中国から導入された孟宗竹等の竹の産地の竹田市。近年は竹林の荒廃が問題になり、併せて観光浮揚策として2000年から始まったお祭りです。江戸時代は難攻不落の城、岡城の城下町として栄えた竹田市は人口約3万人。この竹楽には何と市の人口の3倍以上の10万人の人が訪れるとのことです。
そして、竹田市の祖母山の神「豊玉姫」は、安曇野の神「穂高見命」の姉であるというご縁から、竹灯籠が毎年安曇野に贈られ、12月の神竹灯では穂高神社周辺に灯されます。
まず地産地消の屋台村へ。赤牛のカレーやとうもろこしまんじゅう、農業青年部による焼きシイタケに竹酒など、地元産の美味しいものがたくさんありました。
安曇野からも出店させていただきました。リンゴとジャムを販売。また、長野県における台風19号被害の募金箱を置いたところ、多くの方から募金をいただきました。誠にありがとうございました。安曇野市から被害自治体を通じて被災された方へお送りします。
少しずつ暗くなる中、竹灯篭が灯されます。灯される範囲は、まちなかや神社、お寺など2キロに及びます。
お寺に灯された竹灯篭。圧巻です。
竹楽のコースには滝廉太郎の生家も。
昔のトンネルです。
神社の鳥居にも竹灯篭が灯されていました。
竹田市特産の姫だるま。家内安全と商売繁昌の願いを込めて町中あちこちに飾られています。
竹楽本部です。城下町の古い街並みは風情があり、散策するのも楽しいです。
一夜明けて、安曇野に譲っていただける竹を回収しました。トラックに積み込みます。
12トントラックに積み込み、2日かけて安曇野市に運びます。12月6〜8日に穂高神社にて開催される神竹灯(かみあかり)で再び竹灯篭が灯されます。竹灯篭の暖かな光が安曇野に遥々安曇野にリレーされるということが、本当に有難いことだと思いました。大切に灯したいですね。
竹楽を視察して、お祭り自体は一年の数日間ですが、まちの賑わいを作るために多くの市民が関わり成功させていることに感銘を受けました。安曇野でもまちに竹灯篭が灯されたら、とその光景を想像するとわくわくします。