小林農園の日々

安曇野市男女共同参画フォーラム

7月13日(土)市役所にて、男女共同参画フォーラムが開催されました。演題は「あなたが創る安曇野の未来」。第1部は、太田寛長野県副知事による講演で、配布された、長野県の2030年を見据えて策定された総合5カ年計画「しあわせ信州創造プラン2.0〜学びと自治の力で拓く新時代」の冊子を参照しながら進行。この中で、長野県は2030年に向けて世界が同意した「SDGs(持続可能な開発目標)」を意識し地域づくりのため積極的に取り入れるとしています。目標5の「ジェンダー平等を実現しよう」についても見ていきました。

長野県職員の女性管理職の割合は全国平均からも低く、県議会議員も54人中7人と決して多くありません。長野県では、女性は地域活動には積極的に参加するものの、トップに立つのは当の女性自身も憚られる雰囲気があるようです。しかしこれからの少子高齢化が急速に進行し、地域課題が山積する中では、意思決定の場に女性がいなくては解決の糸口を見つけることも難しいでしょう。女性がトップに立つことの障壁を低くし、女性自身も勇気を持って行動することが必要だと思います。

第2部はパネルディスカッション。私も安曇野市議会からパネリストとして登壇しました。
他のパネリストの方は、株式会社デンソーエアクール総務人事部長の宮田斉昭さん、豊科公民館長の鈴木桂子さん。それぞれ自己紹介と活動発表をしました。

宮田さんからは、女性の管理職を増やす取り組み、社員が年次休暇を取る取り組み等を伺いました。ほぼ全員の社員が10日以上の年次休暇を取るようになったことで、仕事の属人化が解消されグループワークとして共有化できるようになり、業務改善も進みそうだとのことです。また昨今の人手不足から、働く人に選ばれる会社にならないと企業が存続できない、と危機感をお持ちとのことでした。様々な取り組みの結果、女性管理職が誕生し、今年の新入社員は半数以上が女性になったとのことです。

鈴木さんは、公募により公民館長に着任。明科のいいまちサロンの活動に関わる中で、生涯学習の素晴らしさを実感し、女性からだけでなく、男性からの後押しもあり、応募されたそうです。周囲への気配りや細やかさに長けている女性と、決断力や実行力のある男性の力が組み合わさることが大事だ、と話されました。

私は、議員の仕事は市民の方の声を聞き、行政に届けること、行政の動きを細かめに市民の方にお伝えすること、つまり「橋渡し役」であることをお話しました。通信発行や茶話会、なかなか普段意見をいう場のない女性の集まりなどにはなるべく参加して声を聞くことを心掛けていること等、紹介しました。市民の方からの声には課題も解決も含まれているので、「よく聞く」ことが大事だと考えます。
女性議員を増やす取り組み、議員のなり手不足への対応としては、パリテ・カフェ@信州の取り組みを紹介しました。議員が何を考えどんなことをしているかを皆様にお伝えする事で、身近に感じたり政治に関心を持って頂ければと思います。

パネルディスカッションでは最後に「今後取り組みたいこと」と聞かれました。私は「安曇野を盛り上げたい!」「道祖神のまち」を挙げました。私たちの世代が、地域の良いものを諸先輩方から引き継ぎ、次世代へ繋いでいくため、安曇野を元気に盛り上げたいです。そして安曇野といえば、男性と女性の神様が手と手を取り合う道祖神のまち。子々孫々安曇野市が繁栄できるよう、男女共同参画を進めていくことが大事ではないでしょうか。