小林農園の日々

会派勉強会

6月26日、所属している会派、政和会の勉強会を行いました。テーマは拡張される安曇野産業団地と松本糸魚川道路について。所管の都市建設部からレクチャーを受け、意見交換を行い、その後、現地視察に出ました。

◯安曇野産業団地について◯
地域未来投資促進法により、県内で13地区基本計画が策定されており、その一つが安曇野市を含む8市村の松本地域促進区域です。安曇野産業団地の拡張はこの計画に基づくもので、現在、道を挟んで西側に11ヘクタール分の農地を用地として順次拡張予定です。農地を用地にするために、農地法の特例(ほ場整備事業完了後8年を経過していれば、用排水路が整備事業 完了から8年を経過していなくても当該農地を農用地区域内から除外できる)が使えるというもの。ただし、計画期間は2022年度末までに操業開始というしばりがあるため、現在応募のある企業4社に6ヘクタールを提供する予定で、実現できれば470名の雇用が見込めるとのことです。

◯松本糸魚川連絡道路について◯
松糸道路は、長野自動車道と北陸自動車道を連結することで高速道路を補完する松本から糸魚川をつなぐ地域高規格道路。計画全体は約100kmです。このうち、安曇野市では安曇野ICから高瀬川右岸道路までの約5kmのルートを選定する必要があります。平成6年に計画されましたが、二転三転するルート案の変更ごとに反対の声が上がり、現在は白紙状態となっています。県では地元の意見集約をしながら丁寧に進めるとし、6月9日に説明会を開き今後の進め方を説明しました。次回は7月28日に説明会を開く予定で、地域へのメリットデメリットを含めた道路計画の必要性の確認をするとしています。
現道活用区間は全体の約6割になるとのことで、安曇野市でも現道活用を望む声も多いことから、現道活用方法についてもよく確認をしました。車線数は2車線以上となっていますが、主要な道路との交差点では立体化が検討されており、その他の道路は側道として両側に付く形のため、現道活用といえど道路幅は広く用地の収用が広範囲になる、そのため相当の時間はかかるだろうとのことです。

レクチャー後は産業団地を回り、長峰山に登って松糸道路のこれまでのルート案を展望台から確認しました。医療、福祉、災害時のアクセス、富山空港や新潟空港からのインバウンドの呼び込み等、交通や物流による地域メリットはあると考えます。環境に配慮し、活断層を避けて災害に強いルートを選定し、併せて市内の道路整備として、高規格道路と生活道路を分離し、渋滞の緩和や歩行者・自転車の交通安全等の効果も出すことも視野に速やかに進めてほしいと思います。