小林農園の日々

家族経営協定セミナー

1月11日(金)豊科交流学習センター「きぼう」にて行われた「家族経営協定セミナー」に参加しました。主催は安曇野市農業委員会と長野県松本農業改良普及センターです。

家族経営協定は、農林漁業の家族経営を家族が対等な仲間として共同経営的に営むことを目的に、第三者である指導機関の立会いのもと、締結する協定です。

協定を結ぶことで、家族経営で曖昧になりがちな、農業経営や事業計画など経営に関すること、報酬や休日や労働時間の労働条件、育児や家事における分担等を話し合いで取り決めることになります。期待される効果としては、家族一人一人がお互いを尊重し、目標を共有して仕事と生活にやりがいと責任を持って取り組めることです。

実際に家族経営協定を結んだ方々をパネラーとして、パネルディスカッションが行われました。農業後継者で協定を結んで数年の方は、親との関係がやりやすくなったとのことでした。また、20年前に協定を結んたご家族は、当時小学生だった息子さんが結婚して跡継ぎとなっており、見直しが必要な時期にきているというお話でした。

安曇野市でも農業者の高齢化と後継者不足は年々深刻になっており、親の世代は今年は耕作できても来年はできるか不安だ、また子の世代は親が耕作できなくなったらどうしよう、とお互いに不安に思っていても、当事者だけでは話を切り出すのも難しいと感じている方は多いと聞きます。家族経営協定を結ぶことをきっかけに、お互いの気持ちを聞き合ったり、解決に至らずとも課題を共有する、そこから始めることができる、ということは意義深いと思います。

わが家も家族経営協定の締結を検討したいと思います。