小林農園の日々

奉射祭(おびしゃさい)

3月17日。穂高神社の春を告げる伝統行事、奉射祭(おびしゃさい)に来賓参加しました。

本殿に供物と祈りが捧げられ、雅楽の調べとともに巫女が舞い、参列者が玉串を捧げ、と、神事が終始厳かに執り行われました。

クライマックスは神職が12本の矢を的に放ち、天候や豊作を占う場面。今年は中の上との占い結果でした。ちなみにこの12本の矢と12本の弓はすべて神職の方々の手作りとのこと。大きな弓は近く(明科の山からとの情報)から採取した桑の枝から毎年新たに作っているのだそうです。

見物客の方々は、こぞって、射抜いた矢を取り合い、熱気がこもりました。最後には的も皆んなで壊して持ち帰りました。魔除け、の縁起物だそうです。

平安時代から大きな神社で行われてきた神事ですが、長野県では珍しく、安曇野市無形文化財に登録されています。このような伝統行事が長年守られている地域に生きることを大変誇りに感じています。