飛騨視察(世界遺産白川郷、飛騨高山)
2018年の初旅行は、観光先進地の白川郷へ。
思いがけない年始からの寒波の中ではありましたが、大晦日の11時45分からの、NHKゆく年くる年で紹介されていた白川郷を見るべく、訪れました。途中、安房トンネルを抜けると一気に雪の世界へ。凍てつく下りの峠道を恐る恐る車を走らせ、途中からは東海北陸道に入って、概ね2時間半ほどで白川郷の雪の合掌造りの街並みに着きました。
対岸に整備された村営の大駐車場から、吊り橋を渡って白川郷の街並みに入るという配置に先ず驚かされ、未知の世界に足を踏み入れるようなワクワク感がありました。さすが、世界遺産!と、妙なところで高揚しました。
まずは、NHKゆく年くる年で紹介された明善寺へ。茅葺きの山門というのは珍しいてす。
明善寺は、茅葺きのとても大きな建物で内部構造が5階になっていて、各階には昔の古道具なども展示されており、白川郷の歴史を俯瞰出来るようになっていました。
合掌造りの茅葺き屋根の内側です。重厚な造りです。これは明善寺の内部ですが、他も同じような建物と推察します。雪の重みに耐えうるはずです。
囲炉裏を囲んで。
外から見た明善寺の外観です。雪は降り続いています。
ここからほど近い萩町公園には、白川郷が世界遺産になるまでの、地元の、実際に住んでいる方たちの活動の記録が掲載された案内板があり、努力が伝わるものでした。ここにしかない、この合掌造りの景観、集落を、どのようにして後世に変わらない形として残していくのか、大きなチャレンジだったに違いないと思います。
観光向けに、雪だるまが作られていたり、、、
白川郷らしい土産物店も軒を並べていました。
合掌造りにちなんでポーズをとってみましたが、向こうには多くの外国人観光客の皆さま。中国や、インドネシア等の東南アジアの方々が多かったようです。
大人気は、さるぼぼ。さるぼぼと一緒に風景写真を楽しみました。
世界遺産の登録としては、白川郷と五箇山集落での合掌造り保存が対象ですが、時間の制約と折からの降雪の影響で、今回は短時間で名残惜しくも白川郷を後にして、飛騨高山へ向かいました。飛騨高山は町人文化の発達した街として、また有名な高山祭りに関する情報を仕入れる予定です。それとちょうどお昼時なので、飛騨牛を目当てに。。。
昼は、たまたま先日、とある方から「私は肉が基本的に嫌いだが、飛騨高山のあの店の肉なら食べられる」とお墨付きの紹介を頂いたお店を探して、あちこち聞き歩きながら、辿り着きました。お値段も立派ながら、食べてみて、これは価値があるなと舌鼓をうちました。
歴史館では、高山の歴史と文化の説明をよく知ることが出来ました。要所の高山を直轄で管理するため、江戸幕府では城を取り壊したそうです。その因果により、財を成し蓄えた町人が自治を行ない、町人文化の花が開いた、と、理解しました。
帰りの安房峠の不安から、時間で切り上げてしまったため、初詣で賑わう八幡宮他への参詣は出来ませんでしたが、古い街並みを、足を止めて佇む多くの方がいて、落ち着いた飛騨高山は、また訪れたい街となりました。
観光ガイドなどもそうですが、街の中心部に、きちんと歴史観が整備され、また入場無料なので、外国人も含めて多くの方が自由に見ていました。またwifi接続出来る発信スペースなるものも用意されているので、自然と、見た感動を発信する→高山を訪れたい他の観光客の目に止まる→高山を訪れたい人が増える、といった好循環が生まれるのではないだろうかと、感じました。また街中は、例えば電柱の色や自販機の色も規制するなど、徹底した工夫を見つけることが出来ました。