小林農園の日々

足利視察(足利学校、鑁阿寺)

タイトなスケジュールを縫って、栃木県方面へ、先進観光地の視察を兼ねた小旅行に行きました。足利に立ち寄り、日本最古の学校と言われる、足利学校を訪れました。写真は、最初の門である入徳門。

15分ほどの紹介ビデオで学校設立から隆盛、衰退などの大きな歴史の流れや関係人物などを知りました。設立時期や設立社には諸説あるというのが如何にも謎めいていて関心を持ちました。構内には、孔子像もありました。職員の方曰く、パワースポットだそうです。

二番目の学校門をくぐります。

大成殿には、孔子坐像と並んで、設立者のひとりと目されている、小野篁像も安置されていました。

茅葺きながら、全般に綺麗に整備されているのは、火事などで焼失することが度々あったようで、改めて江戸時代の設計図を基に再現しているからとか。明治維新後の廃藩置県により、足利が地方の政治の中心でなくなったことで学校自体の衰退が一気に進んで解体の話まで出て来た時に、画家の田崎草雲が栃木県庁を相手に歴史・文化的な価値を説明して保存に向けて直談判したことで、足利学校が歴史的な遺産として残ったのだとか(田崎草雲は当時のシカゴ万博にも出展して大賞を取るなど、有名人)。

木陰にひっそりと佇む何代もの学校長の無縫塔は、学校の歴史を感じます。

豊臣秀吉によって勝手に持ち出されていた教本の数々を、徳川家康が返還させたことをきっかけに、徳川幕府に庇護され江戸時代を通じて良好な関係を築いていたとか。徳川家康の位牌意外にも、歴代将軍の位牌もありました。写真はないですが、教本の多くは、現在国宝として管理されるほどの価値のものだったようです。

境内には、仮装して写真を撮る人や

子どのクイズラリーなどあって、子どもも楽しみながら、足利学校を知ることが出来る工夫がされていました。

まて、英語、中国語、韓国語の説明書や、スマホで解説が見れる二次元コード(QRコード)による案内なども整備されており、観光先進地であることを知りました。

早くも梅や、福寿草などが花を咲かせ、春めいた陽気の足利学校でした。

続いて、隣にある国宝の鑁阿寺も参詣しました。足利尊氏創建ということで由緒あるお寺ですが、国宝認定が平成25年と、比較的新しい国宝だとか。

樹齢数百年の大銀杏がシンボルですが、古い歴史を維持しつつ、国宝に指定されるまでの運動などもきっとあったのだろうと想像すると、お寺関係者や足利市の関係者などの並々ならぬ努力があったのだろうと、表には出ない人間臭い歴史の重みをかえって感じました。

沿道は石畳みと、古い建物が整備されていたり、

分かりやすいマップや、定期刊行されていると思しきカラー刷り数ページの観光ガイドでは、旬の情報や店情報などもあり、官民連携した観光のソフト事業の充実が伺えました。