2月【やしょうま作り】
信州の郷土料理、やしょうまを作りました。やしょうまは節分からお釈迦様が亡くなった日である涅槃会(ねはんえ)に食されます。まだまだ寒い信州ですが、色鮮やかなやしょうまを見かける季節になると、春の訪れを間近に感じて、気持ちも軽くなるようです。
これがやしょうまの材料。米の粉、砂糖、塩、食紅(今回は天然由来のもの)です。
熱湯を入れて菜箸でぐるぐる混ぜます。
冷めてきたら手で練ります。
こぶし大の大きさにして蒸し器に入れて15分蒸します。
蒸しあがったら一旦ひとまとめにして、絵柄により分量に分け着色します。
コタツの上で皆でコロコロしながら絵柄の部分を作っていきます。
これは桜。
こちらはぶどう。更に、まな板を使って均等に伸ばします。直径4センチほどになったら糸で切り分けます。厚さは1センチくらいです。
糸で切ったところ。これは椿です。
糸で切って断面に絵があらわれると、「かわいい!」と歓声が上がりました。ほのかに優しい甘みでパクパクといくつも食べてしまいました。
冷凍もできて、解凍すればそのまま食べられます。固くなったらフライパンやトースターで焼いて砂糖醬油で食べるのも美味です。
また色々な絵柄で作ってみたいと思います。春を待つ楽しみを表したかのようなやしょうまは、信州に伝わる豊かな文化の一つであると改めて感じました。