小林農園の日々

3月【味噌作り】

毎年3月に味噌を仕込みます。今年は近くの穂高加工所を借りて自家米から麹も手作りしました。4日がかりの作業です。

1日目。麹を作るための米を洗って、24時間吸水させます。

45㎏の米を洗いました。出来上がりの麹の量は50㎏程度です。

2日目は、米を炊いて麹菌を付着させて発酵機に入れる作業と大豆を洗う作業です。
これは米が炊き上がったところ。固めだけど芯がない状態を見極めます。

蒸し上がった米を冷まして、麹菌をつけたら、米をバラバラにして傷を付けるように布にガリガリ押し付けます。力加減は強すぎてもNG。少しコツがいります。

発酵機に入れて、温度センサーをセット。蓋をします。

大豆を洗って1日吸水させます。大豆は結構汚れがあるので3槽に順々に移してよく洗います。

3日目。大豆を蒸す作業と2回の麹の切り返し作業。
大きな圧力釜で大豆を蒸します。

皆で使う釜。大切に扱います。

1回目の麹の切り返し。麹を発酵機から出して一粒一粒バラバラにします。これがコツです!
5時間後に2回目の切り返しをします。

麹菌がよくついているようです。麹を扱う手はツルツルさらさらに。麹はあと一晩自家発酵でがんばってもらいます。

蒸した大豆はミンサーで潰します。

4日目、最終日。出来上がった麹に塩を混ぜ、大豆と水を入れて撹拌して樽に仕込みます。
麹が出来上がりました!

一粒ずつよくほぐして。上出来です。

撹拌機に入れて撹拌します。
最後は仕込み。空気が入らないように樽にきっちり詰めて。土用の頃(7月末頃)に天地返しをして、夏を越したら出来上がりです。
2年味噌、3年味噌も美味しいので、今から楽しみ!
そして味噌仕込みの作業は毎日楽しかったです。
安曇野市にはこのような設備の充実した加工所がいくつかありますが、加工所によっては稼働率が低いとのこと、もったいないです。また来年も皆で作りたいと思います。