小林農園の日々

志音会「ドイツ・レクイエム」

【志音会コンサート】
母校の高校同窓生と現役学生を主体とした、オーケストラと合唱のコンサートがありました。
大雪となったこの日でしたが、まつもと市民芸術館でのコンサートには多くの方に足を運んでいただき、感謝申し上げます。

3月は微妙な時期で、三寒四温、いろんなことが天気に左右され、春に向かって動き出すので気持ちも落ち着かない頃。農業も、地区などの活動も締めだったり始まりだったり、慌しく。

いつもそんなんだけど、今回、ある想いを持ってコンサートに臨みました。どうしてもよいコンサートにしたいなと。
実はこの冬2月〜3月にかけて、伯父叔母三名が逝去され、悲しみと共にお世話になった過去を思いながら従兄弟たちとも再会し語り、いま自分がこうして元気にあれやこれや悩みを抱えながらも暮らしている原点を感じることができたことへの感謝の気持ち。
そして、父や母が急に親しい親族を失ってしまったことの強い悲しみ。

コンサート演目であった、ブラームス作曲の「ドイツ・レクイエム」。

安曇野に戻ってだいぶ時間が経ちますが、今回初めて、父と母をコンサート会場に招いて、私的な鎮魂の気持ちも込めて空間を音で満たしたい、そんな、(クールな私には?)珍しくなみなみならぬ気持ちを込めて迎えたコンサートでした。

「悲しんでいる人は幸いである」

この歌詞にどう思うかはそれぞれかもしれませんが、私は、亡くなった方への哀悼とともに、生きているものが自らのことを全うすることを言っているのかなぁ、悲しみにくれていることはないよ、とそんな風に解釈し臨みました。

同窓生と学生主体の70人の合唱団と70人のオーケストラ、各自全力を出し切っての好演でした。フレーズが美しく、オケ演目だと合唱もつくし難易度もそれなりに高いので敬遠されることもあり、私自身、今回貴重な機会でした。チューバは底辺を支えると思えばフレーズの美しい上昇旋律を奏でるなど、ホールを満たせたかなと思います。

また大学オケの15年先輩との出会い。なんと安曇野に引っ越されてきたとか。うれしかった。
音楽を通して得難い出会い、経験をしていることに感謝。

#志音会
#志音会オーケストラ