小林農園の日々

農業にとって厳しい秋です

今年は、長雨と大風で農業にとって厳しい秋です。

9月上旬までは暑さが続き、例年よりも作物の出来は1、2週間早いくらいでしたが、9月中旬からは長雨。本来ならシルバーウィーク頃に一斉に稲刈りですが、まったく晴れず、否それどころか雨が上がらず、どこの田んぼも稲刈りが進まない様子でした。

隣の田んぼのおばあさんの話でも、「私がお嫁に来てからこんな事は一度もなかった」のだそうです。

わが家の田んぼは16aほど。毎年2日もあれば終わる稲刈りとはぜ掛けが、週をまたいで数日作業してようやく終わりました。

大雨の中、全身ずぶ濡れになって作業した日もあり、稲は水分を含んで重く、稲を運んだりはぜ棒に掛けたりするのも一苦労でした。

また、例年なら3週間ほどで脱穀ー昨年は10月14日、一昨年は10月12日ーするのですが、今年はもう少し時間がかかりそうです。10月に入っても晴れの日が少なく、毎日祈るような気持ちで空を見上げています。

そして、先週5日夜の台風では、りんご農家を中心に大きな被害を受けました。出荷時期を迎えた大きなりんごがことごとく落ちた、落ちるくらいならと全部取ったが十分に熟していない実はジュース用に出荷かまたは出荷できない、という話を聞きました。時間をかけて丹精したものが、と思うと胸が痛みます。